モチベーションと「合う」「合わない」 ~その2~
先輩の○岡さんは私と一緒の部屋で働いていたときは、物凄い集中力で20時間ぶっ通しで働いたりしていた、っと言うか私が居眠りしてしまった4時間の間に寝てないとしたら24時間働いていたのかも知れない。
スケジュールに追い立てられていたとはいえ、それを連日繰り返していたのだから信じられないパワーである。
そんな中、手持ちの仕事が義理で受けた「劇場版○国○」だけになった事がある。
するとどうだろう、あんなにパワフルだった先輩は机に向かう度「やりたくない…やる気が起こらない…」と泣き言を言い一日中ファミコンをしただけで帰ってしまった事があった。周りからは「そんな仕事とらなければ良いのに」と散々言われていたが本人曰く「ずっと断り続けると(そこの制作会社から)仕事来なくなっちゃう」と・・・
粘り続けた制作は受けてもらえた瞬間は良かったかもしれない、だが上がりを出してもらえないなら受けてもらえないと一緒だ、
業界はこの「やる気」バランスが逆の人達が主流(笑)だというのに、これはもう有効な資源の無駄使いとしか言いようがない、金をドブに捨てているようなものだ。
制作は自分達のギャラが安いとか、寝る暇がないとか嘆く前にこういう人材を生かすことを考えるべきだ、「デスク、プロデューサーレベルの話だ」と言うかもしれないが出来上がったコンテから作業範囲を決めるのは大半が進行の仕事になっているはず。アニメーターの特性とかが分からなければ演出、作監と相談すれば良いし、それらを元に上がりフィルムを想像するのが進行の楽しみ方だ。
ただ、これが新人アニメーターだった場合「合わない仕事はやらない方がいい」とは一概に言えない。
なぜなら新人は「何が合っていて何が合ってないか」すら分からないからだ。
とにかく新人は何でもかんでも見境なく仕事を取る、そして10年ぐらいかけて自分の方向性を決めて行くのがベターなやり方ではないだろうか。
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