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 若い衆へ 〜その2〜 &お答えします

また今度書くことにしようとか先送った事柄フォロー月間ということで「若い衆へその2」です。

まず、これからアニメータになろうと思って日々精進している皆さん、もしくはなりたいのだけど絵に自身が・・・と、思っている皆さん。

今回は上手くなる早道を講釈させていただこうと思います。

えっ?お前は講釈をたれるほど絵が上手いのかって?

絵の上手さで言ったら才能のある20代にも敵わないですが「アニメーター」という仕事の上手さなら一日の長があります。

ではまず一人前のアニメーターになる為の早道とは

「とにかく現場に入る」という事そして「なんでも描く」という事です。

宮崎駿氏などは「アニメーターになるのは四年制大学卒業してからで十分」と言っているようですがそれは天才が天才を育てる理論であって今現在業界が欲してるのは「大量の人材」であって「天才」は二の次で良いのです。

さりとて私も「四大へはいくな」とは言いません、でも大学は学部によってですがアルバイトやサークル活動(部活動)が出来る『暇』があります。そういった時間を利用して現場に参加した方がベターだと思います。

しかし現在学生が気軽に立ち入れるアニメスタジオは余りありません、ですのでその辺は改善されるべきです。盗難等が怖ければIDをとって管理すればいいと思います。

そうして現場に入ったらとにかく先人たちの仕事を良く見るということです。

黙々と机に向かって描き続けることが上達の早道だと思っている若いアニメーターが多いような気がします。

それこそ読解力のある天才アニメーターは「描き終わった物」からすべてを読み取りますが、たいていのアニメーター特に始めたてはすべてにおいて観察不足です。

そこで描いている人間を見、そして話すことが重要になってくるのです。

話すことにより漠然とどこを見ればいいかわからなかった事が判るようになってきます。

もちろん「本番動画」「本番原画」を描かせてもらえる可能性も高いですから卒業し就職してすぐに「食える」アニメーターになる可能性があります。

次に「何でも描く」ということ。

たいていのアニメーター志望者はそれなりに人から「絵が上手いね」といわれ続けてきた人たちばかりですし有名美大など出ていれば「お墨付き」ということになります。

なのにいざ現場に入ると「使えない」とか「下手だ」といわれてしまうアニメーターが多いのは、

「好きなもの以外描いてこなかった」からです。

自分の例で言えば「背景」が描けません。アニメーターになるのだったら必要ないと思っていたし苦手だったからです。

でも実際は必要どころじゃない「重要」だったわけです。

でも今はそれなりに描けます、なぜ描けるようになったのか?

仕事として描き続けたからです。

本来、自分が「背景が描けない」と思ったら街や野にでてスケッチしたりパースの理論を学んだりするのが道筋なのでしょうが私のような面倒くさがりにはそれが嫌です、ええ嫌ですとも(笑)

描いても一円にもならない絵を描くなんて絶対嫌です(笑)

しかし「仕事」として強いられれば別です、お金になりますから。

描けなければお飯の食い上げですしね。

そうなれば日々の通勤時にも風景や建物の構造が無性に気になってくるし、専門学校時代教わってもよくわからなかっったパースの授業の資料を引っ張り出したりします。

背景を例に出しましたが、人体構造、アクション、水、煙、etc、すべてにおいて描けなかったものが描けるようになった過程はこんな感じです。

ただやればいいというものでもなくやはり回数、枚数は多いに越したことはないと思います。

ですので新人と言うか三十代前半ぐらいまでは好き嫌いせず色々挑んで見ることをお勧めします。

デッサンや構造の問題だけではなく、

「ガンダム描きたくてアニメーターになったのにアンパンマンしか描かせてもらえない!」

というのもそうです、「アンパンマン」を「完璧」に描けるようになったアニメーターは大抵「ガンダム」を描いても上手いです。

やもするとサンライズの方から描いてくれと頼みに来ます(笑)

もし「アンパンマン」ばかり描いていたから「ガンダム」描けなくなったという人がいたとしたら『完璧』ではなかったのだと認識してください。あっ、それ以前に会社(スタジオ)選びを間違えないように(笑)

以上、凡人君向けに講釈しましたが天才君にも少々・・・

「背景が描けない」と思い、街や野にでてスケッチしたりパースの理論を学んだりする事が出来るあなた、それが「努力しなきゃ・・・」とかではなく「ナチュラル」にそうしてしまうあなた!あなたは天才ですので今すぐアニメスタジオにGO!

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おおくぼさんよりコメントを頂きました、ありがとうございました。

pdf興味深く拝見しました。
スポンサーの立場に立つと、いったい何に金を払ってるんだという感じですねぇ。
まぁ自分の商品が広く売り込めればそれでいいんでしょうが。
もし放送局より低コストで大きい宣伝効果があるメディアがあったらそっちに乗り換えそうな…なんて思いました。そんだけ。
宣伝効果だけを考えたら何もアニメのスポンサーになんなくてもいいような…
スポンサーがアニメに何を求めてるかと、メディアがどの程度の役割を果たすかによっては放送局じゃなくてもいい場合が出てきそうだなぁと思いました。

いったい何にお金を払っているのか・・・例えばおもちゃを売り込みたいための作品は「おもちゃの宣伝費」としてお金を払っているのでしょう、だからおもちゃ売りが主体だった過去にあの表の様な区分が出来上がったのだと思います。

しかし現在、特に深夜帯のアニメは「その作品自体のDVDの宣伝費」としてお金を払われているわけですから区分は変わっていくべきでしょう。

利権の構造は固まってしまっていて切り崩していくのは困難です、ですから業界全体の利益をあげるように努力し増加分を現場に届くようなシステム作りが必要なのだと思います。

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先日、「超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!」で

初監督をされた山口晋さんと飲みに行きました。

山口さんとは10数年前「ストリートファイターⅡⅤ」という作品でご一緒して以来の長い付き合いです。飲み会にはやはり同じ現場にいた山田起生くんにも来てもらいました。

本当はこのブログに載せようとインタビューのつもりで臨んだ飲み会でしたがただの大騒ぎ大会に(笑)

楽しかったので良いのですがブログのネタが・・・(笑)

では、次回は山口さんと一緒に歩んだ「アニメーションスタジオ あさどや」について書こうかな・・・

あっ、いや、予定は未定ですので定かではないです(笑)

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コメント

読み応えのある記事でした。

さっそく「お気に入り」登録させて頂きました。

また、遊びに来ます。

投稿: GL | 2007年3月21日 (水) 01時59分

 ときどきうかがって、楽しく拝読いたしております。


>私のような面倒くさがりにはそれが嫌です、ええ嫌ですとも(笑)

 この部分に吹き出しました。とてもとても同感です。
 わたしは努力と勉強がとてもキライです。苦手と言ってもよいです。これがナチュラルにできる人は、「努力できる」という才能があるんだと思います。

投稿: kamimura | 2007年3月23日 (金) 05時36分

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