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2007年8月

上手い絵を書くということ

久しぶりの更新です。

忙しかったり・・・体を壊したり・・・いいわけですが事実ではあります。

間が空けば空くほどHIT数が減り、HIT数が減ると何かセンセーショナルな事を書いて人目を引きたくなるのが心情。

周りの傾向を見るとやはり誹謗中傷が多くの人目を引きやすいですが、それは本当に憤った時にとっておくことにして、その次ぐらいに注目される

「どうやったら絵が上手くなるか」

について書いてみようと思います。

しかし「あなたは人に講義できるほど絵が上手いのか」と聞かれれば答えは

NO

です(笑)

何故そんな人間が絵の上手さ説くのか?

絵の上手い人間には2通りあります、

  • 本当に絵の上手い人
  • 絵が上手く描かれているように見せかけるのが上手い人

私は後者です、ゆえに前者の行動、心理を研究し理屈を見出し自分に適応させているのです。

そのおかげで後者が限りなく前者に近づく方法のほとんど全てが分かりました、それをすべて実行すればそこへ行けるのは分かっているのです。

しかし私も一人の人間、過度にストイックになったり自分の好き嫌いを押し殺すことは出来ません、だから近づく二歩も三歩も前で止まっているのです。

これから講義することは技術的な事は書きません、なぜならそういったことはお金を頂いて講義すべきだからです(笑)

ですので今回はプロに必要な「精神論」に特化して語ろうと思います。

  1. 描いたものに他から突込みが入っても、すべて説明、もしくは論破できるようにしておくべし。
  2. 出来上がった絵は誰に見られても恥ずかしくないようにすべし。
  3. 他人が描いた絵の批判、大いに結構! その代わりそれよりも素晴らしい絵を描かなければならない重い責任が生まれる事を重々承知した上で批判すべし!
  4. 徹夜しろとは言わない、むしろ寝るなら帰って寝るべき。しかし自分が未熟者だと思うなら寝ている時間、食べている時間、移動している時間、トイレ風呂の時間以外はずっと仕事するぐらいの気合いを見せるべし。
  5. 周りがダラけていたりサボっている事に流されて仕事のペースが乱れるようなら個人で自宅作業すべし、スタジオに入って作業するのが良いと言うのであれば克服すべし。

1は後付でかまいません、それと既存のキャラのキャラ崩れはかなり言い訳しづらい事を覚えておきましょう。

友人や先輩からから「このキャラ首曲がってない?」とか「目離れていない?」とか言われることがあったとします、そしたら「首傾げてるんだよ」とか「目の離れたキャラなんだよ」と言い返し納得させましょう。

「あっ、そうか。なるほどね」と言わせたらこっちのか勝ち(笑)

二人並んでいるキャラに対して「左の人は横位置か俯瞰に見れるけど右の人は煽りになっているのは何故?」などと言われたら「右の人は伸びをしているんだ!」ととっさに返せたら一人前(笑)

描いている最中に自分でそう思って、さらに自分に向かってこの言い訳をしたら、後でこっそり両手を腰にあてた絵に描き変えておきましょう。

まあ、この2例は半分冗談ですが(笑)

多くの未熟者は「どこが悪いかも分からない」のが現状です、理屈をつける作業はどこが悪いかを見つけ出す作業です。

もらったリテークの指示内容を箇条書きにして貼り出し、上がった絵(原画)に対して上から順番に照合しましょう。

R内容「パースが合っていません」

「合ってるよ!」

R内容「視線が合っていません」

「合ってるよ!」

R内容「原画が足りません」

「足りてるよ!」

R内容「前カットと立ち位置が変わってます」

「移動したんだよ!」

R内容「パーツが足りません」

「・・・」素直に直しましょう。

上記のように自分突っ込みをかわしていけば上達間違いなしです。

2は信じられない方もいるでしょうが、新人が変な絵を描いてきた時私が言った言葉

「これ、コピーして『○○○○○が描きました』って書いて掲示板に貼ってもいい?」

今の所みんな「ダメです」と言います。

そんなものをお金をもらう仕事で描いてはいけません、自分の描いた絵を皆に見てもらいたくない人はプロの絵描きに向いていません。

「これ俺が描いた絵、見て見て!」と言う気持ちが生まれないようなら絵描きと言うチョイスは誤りでしょう。

3は私自身がそうでした。上手くて尊敬している作監に対してはそんな事はなかったですが、未熟な作監が入れてきた絵に対して「ケッ!」と思っていました。

しかし人の事を言う以上それより上手く描かなくてはというプレッシャーは強く感じていました。

実話で言うと、私がまだ23歳ぐらいの頃、とある作監の修正する様を後ろで見ていたことがありました、そこで思わず「あっ、下の絵(の悪い方に)に引っ張られてる」と言ってしまったことがあります。そういわれた作監の方はもちろん切れました「じゃ描いてよ!!」と。

その経験は今も心に刻まれ自分が作監する時に「あっ、下の絵に引っ張られてる」と感じたら必ず直すようにしています、それが言葉に対する責任なのだと思います。

4の意味は序文で書いた「本当に絵の上手い人」がそうだからです、「本当に絵の上手い人」達はそういったことをナチュラルに、何の苦もなくやってのけます。

それは絵を描く事が食事をしたり風呂に入るがごとき自然な事だからなのです。

ですから「絵が上手く描かれているように見せかけるのが上手い人」はどんな苦痛が訪れても、描けない状態で煮詰まっていても描き続けないと差が開く一方なんです。嫌がおおにも「描き続ける」状況を作るのは簡単、キャパオーバーの仕事を取ればいいのです。

絵描きに特化する為のマインドコントロール、頭の中を変えるというより「麻痺させる」、まるで修行僧ですがそうして得れる描画技術はゆるぎないでしょう、引き換えに家庭や恋人、友人を失うかもしれませんが(汗)

いくら頭を「麻痺させる」と言っても1.2.3の項目は頭から消してはダメですよ(笑)

この件にも言えることですが「そんなことまでしたくない!」と思うのなら「絵描きで成功しよう」と言う夢は捨てざる終えないと思います。

「絵描きでそこそこやろう」という目標なら全然逃げてOK(笑)

5ですが上手い下手と関係があるのかと聞かれれば微妙ですが「あります」。

とにかく上手い人は周りがどうであれ上手い、その秘密はやはり集中力でしょう。

私の師匠のように弟子に説教しながら作監修正をバリバリやって三時間に及ぶ説教終了後には50カットぐらいの修正もし終わるという変な集中力もあります。

今流行の言葉で言わせていただければ、

「周りが仕事せず遊んでる、『でも、そんなの関係ねぇ!でも、そんなの関係ねぇ!』」

といった所でしょうか(笑)

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コメントもいただいて返事すべきでしょうが今回はこのぐらいでご勘弁を〜(笑)

次回は必ず!

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