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2007年12月

本当にコメントありがとうございます。

これほどコメントがついたのは初めてです、本当にありがとうございます。

私がJAniCAに加入、運営に加わった事で見に来て頂ける方々が、よりアニメーションの行く末を真剣に案じられている人達に絞られた結果だと思います。

コメントをいただければ更新をマメにするといったようなことを書いたような気がしますが、忙しさに負けて疎かになっていました。本当にすみません。

「アニメーターになりたいがどうすればいいか」といった内容のコメントがこちらとあさどや掲示板両方に来ていました、就職シーズンだからでしょうか?

ここは一つアニメ業界に就職する際の注意点を書いてみたいと思います。

アニメーターであっても「社員」である人達もいます。

しかし、福利厚生がきちんとしていない「社員」は、実は「契約社員」であり「正社員」ではないのです、正社員 > 契約社員 > パート > アルバイトといった感じでしょうか。

アニメ会社における「社員」という定義は「固定給」というところにあると思われます。

しかしながら優良スタッフを集めたいが為の詭弁として使っているところもありますので注意が必要です。社員にしてくれると言っていたから入社したのに完全出来高だったと言うのはよくある話。これは知り合いのフリーのアニメーター全てに警告している事なので覚えて置いてください。

私が知る限り福利厚生がキチンとしているちゃんとした「正社員」にしてくれる制作会社はジブリとOLMぐらいだったはずです、正しい情報をお持ちの方は是非コメントください(^_^;)

世間一般で言われる「正社員」と言う形は非常に良くできた構造です。なぜなら「こいつは必要ない」と思って除外しようとしても会社側もリスクを負うシステムだからです。

ゆえに優良企業は採用試験を綿密にし人材を篩いにかけるのです。

しかし契約社員は除外してもリスクなし、使うだけ使って「ポイ」と言う例は数限りなくあります。今ではアニメーション業界以外もそうなりつつあり社会不安を招いています。

でもアニメーター達は最初からそのリスクを甘受して入ってきていますから強いです、免疫があると言ってもいいでしょう。

今のうちアニメーターでも社会保障が受けられるようなシステムが構築できれば一般雇用に追いつきます。

そして経済の回復にあわせ一緒に上っていけば一般企業に就職するのと変わらない待遇になることでしょう。

そしてもう一つ社員にまつわる話。

JAniCAについて書かれたページを見て回った時に面白い意見に出会いました、芦田さんの

「 しかし多くの者がフリーを目指す。 これが我々の習性であり、特徴である。」

という言葉に対して

「世話になった会社やスタジオを飛び出してフリーになるとは恩知らずな、社員は育ててくれた会社に恩返しする為に尽力すべきである」

と言った意見です。

まずはポジティブ思考な意見から言わせていただければ、まず重視すべきはアニメーターたちのパーソナリティです。一つの会社にとどまってその才能を発揮させる事ができるアニメーターは稀有だと言う事です。

ただ、アニメーター本人の趣向としてその「会社が好き」で「是非とも恩返ししたい」というのであれば問題はないと思います。

私の提唱する「マネージメントシステム」はアニメーター個人をクリエーターとして尊重し限りある世界の資源のように生かして行くべきだとおもいっています。

現状の業界はまるで十年前のアメ車です、燃費悪い事この上なし。

作品が企画されるたびにその適正を見極め最適な人材に割り振る、この作業が今の業界に必要な事です、ゆえにアニメーターたちは皆フリーになりさらにマネージャーを据え、業界の共有財産となるべきであると私は思います。

もう一つのスタッフ集中の要因「義理人情」すら作品の適正の前には二の次にしていただきたいのです。詳しくはモチベーションと「合う」「合わない」 ~その1~モチベーションと「合う」「合わない」 ~その2~モチベーションと「合う」「合わない」 ~その3~をご覧ください。

そしてネガティブな事例、

多くのアニメーターが信頼していた制作会社から裏切られたという経験をしています、これはどういう事かというと色々ありますがまず、

  • 仕事を切らされた。
  • レイアウトが返ってこない。
  • 振込みが遅れた、もしくは払ってもらえない。
  • スタッフ間のいざこざを取り成してくれない。
  • アニメーター、演出を信用していない。等々

上記の件を制作は「やらない」のではなく「出来ない」のですが「出来ない」人たちに自分の生活の基盤であるギャラをゆだねるのは非常に危険です。

ですからアニメーター、演出たちはじぶんの身を守る為、こズルイ策をとります。

掛け持ちして仕事を遅らしたり、拘束なのにバイトしたりです。

社会通念的には掛け持ちやバイトする方が悪いと言うことになるでしょうが、業界人はこれをやらないと真面目に「死」の危機にさらされます。

というか「仕事ができる制作」はこれらを容認することから始まると行っても過言ではありません。

私自身こんな心配しないで仕事に集中できたら良いのにと本当に思います。

こんな状態ではスタジオに対しての「義理」も「不義理」もあったもんじゃありません。

「うちの会社はそんな不安を一切抱かせない!」と断言できる制作が現れ、業界を席巻すればJAniCAはただの親睦団体になるでしょう。

本当はその方が良いのかも知れませんね(^_^;)。

ではコメントにお答えします。

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JAniCA記者会見の司会をして頂いた声優の平井理子さんからコメントを頂きました。

私のブログにまでお越しいただきコメントをくださって
ほんとうにありがとうございました^^
ジャニカの意義は本当に大きいものだと確信しております。
そのほんの少しだけでもお手伝いできたこと、心から感謝しています。
またご縁がございましたら…^^
どうぞおからだに気をつけてすてきなアニメ作品をこれからもおつくりになってくださいね!

温かいお言葉本当に心に染み入ります、ありがとうございます。

アニメーターと声優は近いようで遠い商売、でも本当はもう少し、いやもっともっと交流を持ってお互いが演ずるキャラクターについて話し合わなければいけないのだと思います。

そういった下地や環境がない昨今ですがJAniCAのこれからの課題として取り上げて行きたいと思います。

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eimさんからコメントを頂きました。

こんにちは!
今回の記事を読んでびっくりしました!!!!!!!!!!
監督の拘束料というか、放送されてる話数分しかもらえないなんて!!!(泣

私のが好きなアニメ監督の(赤根さん)作品はとても素晴らしいものばかりなのですが、その素晴らしいアニメーションの作品の監督がそこまで位しかもらえてないなんて思うと・・!!(泣
作品の命ともいえるのが監督なのに。

こんなんではイイ作品はもっともっと生まれにくくなりまさに諸悪の根源By沢尻エリカw
ですね。。(泣

それでもその仕事に誇りをもって制作してる方々とか、ホントに尊敬します(泣

私ごとですが、一つ質問が。
アニメーションで監督自らが物語を作る「原作」と表記される人(漫画家ではなく)は漫画家のように、著作権・料金とかそういうものをもってるのかな。。?と疑問です。
もしかしたら、その会社で制作したら会社が著作権もつのかな。。?と。。。?
よろしければ、回答お願いいたします。

監督料が安いのは実を言うと掛け持ちが多くて遅らす人が半分、ただただ「怠けて」遅らす人半分だからなのです。

何故か「怠けて」遅らす人基準になっている(笑)

私の私見に偏って言わせて頂けば制作は作業してもらうスタッフの事を知らな過ぎる。もっと深くクリエーターたちの個性や傾向を熟知した後に作業を始めるべきなのにそういう環境に出来ないし、しない。

ゆえに私はクリエーターと制作との間に立つ「マネージャー」制度を確立したいのです。

> もしかしたら、その会社で制作したら会社が著作権もつのかな。。?と。。。?

制作会社が持つと言うよりは製作側が持つと言った方が正しいでしょう、まあとにかく現場にお金が落ちてこないシステムです(笑)

ただオリジナル作品で権利を持ったアニメ監督もそれなりにはいます、親しい知り合いにそうした方がいたのでお話を伺ったことがあったのですが、それはショッキング…というか憤激しました。

どういうことというと、

「権利がほしい?いいですよ、その代わり次からの仕事がなくなると思ってください」

などと言われたと言うのです。

しかし私の知人は負けず、弁護士を立て親しいアニメスタッフたちとスクラムを組み権利を勝ち取ったのです。

しかし、大抵のアニメ監督は「その代わり次からの仕事がなくなる」なんていわれてしまっては縮み上がるしかありません、しかし権利を勝ち取った知人は言っていました、

「恐れたら負け、こっちは正当な権利を主張しているのだから。」

そう語ってくれた知人は今も自分のオリジナル作品に自分の権利証をつけ続けています、©と言うヤツですね。

こういった交渉は以前書いた原画動画料を上げる交渉が練習になります。

ぜひアニメーター、演出の皆さん、負けないでください。

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HKさんからコメントを頂きました。

はじめまして、アニメーターに本気でなりたいと思っている者です。
先日、アニメ業界の求人に応募したのですが落選しました。
アニメーターになるには21歳からでは遅いのでしょうか?
即戦力でなければ入れないと言われるのですが
就職の採用試験ではどのようなことがもとめられるのでしょうか?
初めてにも拘らずこのような質問ばかりで申し訳ありません。
どうかお教え頂ければ幸です。
どうぞ宜しくお願い致します。

即戦力でなければ入れない…悲しいかな実質そういうことになっています。

何歳からはじめるかはモチベーションが高ければいつでもいいです、その件について最近あさどや掲示板に書いたのでそちらを参照してください。

ただ志望者をほぼ全て受け入れて描けないようなら首にするといったサバイバルな(笑)会社もあるので探してみてください。ヒントは○○プ○○○○ョ○、○○○オ○ブ・・・難しいかな(笑)

>就職の採用試験ではどのようなことがもとめられるのでしょうか?

これは会社によってまちまちでしょうが私の主観で言わせて頂けば絵に対して「柔軟」であると言う事と、「演技」にこだわりがある事でしょうか。

各社というか教えてくれる先輩アニメーターたちは皆独自の手法やテクニックを持ってそれを伝えようとするでしょう。それを「柔軟」に自分の力として取り入れられればメキメキ上達するでしょう、その反面自分のやり方を貫こうとすると出る釘は打たれると言った感じです。

そして「演技」、これは他の絵を描く商売にあまり求められないでしょうがアニメをやるなら絶対不可欠だと私は思います。

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匿名さんからコメントいただきました。

こんばんは。初めてコメントさせて頂きます。
今日の記事を読み、改めて現実を知らされました(笑)
JAniCAがもっともっと世間に出て活躍する日がくるといいですね。応援しています。(私自身何もできないのがもどかしいですが…。)
アニメーターの皆さんが安心して老後をおくれる日がこれたらいいなぁと思っています。

ここで少々質問を。
私は今学生で、将来アニメーターになりたいなぁと思っているのですが、入社試験などはどの位の倍率なのでしょうか?それと面接などはどのような事を訊かれるのでしょうか…?
給料などの話題はネットでよく目にしますが(笑)こちらに関してはあまり情報がないので不安で…。
差し支えのない程度で良いので、教えて頂ければ幸いです。
それでは失礼します。

応援ありがとうございます、老後ももちろんですが匿名さんような方々をより多く業界に迎えられるよう頑張ります。

>入社試験などはどの位の倍率なのでしょうか?

これは各社まちまちなので色々会社、スタジオを回って感触を得ていくしかないでしょう。

>それと面接などはどのような事を訊かれるのでしょうか…?

これも各社まちまちなので断言できませんがアニメーター採用のための面接はあまり顧慮されないと言うか絵が上手ければ多少態度が横柄でも採用になるでしょう(笑)

ここでも私の私見を言わせていただければ敬語ぐらいは使えるようになってから来てくださいって事でしょうか(笑)


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gabbianoさんよりコメントいただきました。

はじめまして、ジャニカHPより来ました~。

大学の後輩がアニメーターを三ヶ月で辞めてしまい、
それからアニメーターさん達が持つ問題に興味を持
つようになったのですが、いままで不安要素が多く、
将来日本のアニメも海外で作られるようになってし
まうのか、と残念な気持ちになっていただけにジャニ
カ発足という明るい話題を聞きホッといたしました。

人材を育てるまで10年かかると聞きます。組織を
軌道に乗せ、業界に提言するまで長い年数と様々
な課題に直面すると思いますが、皆さんの挑戦は
アニメ業界活性化の礎になると信じております。
10年後も安心して日本のアニメを見れるよう応援
しております。頑張ってください~!

追伸
JAinCA応援団は私のようなアニメとは関係の無い
一般の会社員でもなれる資格があるのでしょうか?
大丈夫であれば参加したいと思うのですが・・・。

>人材を育てるまで10年かかると聞きます。

全くその通りなのですが今の業界はそれが待てない、ゆえに海外に委託する、悪循環です。

JAinCA応援団は誰でも加入OKです、 JAinCA応援団掲示板やJAniCAブログにどんどんこうすれば良くなる等のアイデアや意見を書き込みをして下さると助かります。

何卒よろしくお願いいたします。

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はじめまして!ジャニカのリンクから来ました。

私は一般人(ぺ~ぺ~CG屋の妻)ですが、
さっそく応援団に登録させて頂きました。
何かお役に立ちたくて、いてもたってもいられず、
へっぽこブログも始めてみましたよ~。

ジャニカの設立は、設立自体がまず大きな一歩ですね。
今後の展開を期待せずにはおられません。

これは素人考えですが、、、
DVDやグッズが売れたり、海外での放映が
増えたりした際に、アニメーターさんにもその都度
還元されるような仕組みがあればいいな~と思っています。
そうすればモチベーション超向上→日本アニメ超発展の気が。
権利関係に疎いのですが、絶対無理な話ですか?^^;

動画サイト等を見ると、こんなにも日本のアニメは
世界中の人に愛されているのかと驚愕し、嬉しくなります。
アニメーターの皆さんは、日本文化の宝ですね!

これからもお体に気をつけて頑張って下さい☆彡

いやぁ、私のブログもかなりへっぽこなので読み返す度、誤字、脱字、意味不明文を発見しては修正しています(^_^;)

> DVDやグッズが売れたり、海外での放映が
>増えたりした際に、アニメーターさんにもその都度
>還元されるような仕組みがあればいいな~と思っています。

まさに理想ですが最初はせめて担当作監演出にだけでも還元されるよう目標を持とうと思います。さらに動画まで行渡るようにするには当協会の整備が不可欠です。

これは私のビジョンですが、正直何百人何千人いるか分からない動画マンは権利を主張したい人のみ手を上げていただいてそれなりのお金を手にしてもらい(といっても何十円の額にしかならないはずw)その人たち以外は権利放棄とさせていただき協会に権利を寄与するようなシステムを思い描いています。

>動画サイト等を見ると、こんなにも日本のアニメは
>世界中の人に愛されているのかと驚愕し、嬉しくなります。
>アニメーターの皆さんは、日本文化の宝ですね!

まさにその通り、その宝を全ての人たちが宝として認めてもらえる日を夢見ております。

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葛葉さんからコメントをいただきました。

現役10年目・原画歴6年の原画マンです。スタジオに入って仕事をしているので、月の平均収入は7掛けで12万程です。
正直、値段交渉の話は目から鱗でした。 確かにたまにカット数を多く計算して頂くことはありますが、自分から交渉するという考えは全く頭にありませんでした。
まだまだ技術的に足りない部分が多い自覚もあり なかなか自分の腕に自信が持てないまま、仕事のお誘いが頂けるだけでもありがたいと思ってここまで来てしまいましたが… そこで立ち止まってしまっていてはいけないのかもしれないと思いました。
とはいえ、実際に交渉できるかというと… なかなかに躊躇してしまいますね(苦笑)
月に50カット新規を入れたら手いっぱいになってしまう位のレベルですし(もちろん内容にはよりますがやはり遅筆な方かと)。他の方のすばらしいお仕事をまのあたりにすると、どうにも自分のレベルではと…
やはり交渉はハードルが…高いです。
「交渉できる位の力をつけてから…」というのが悪循環を産んできたこともこちらのエントリーを読んで骨身に染みましたが、なかなか…
まだ意識改革には時間がかかりそうです。
でもこちらのエントリーを拝見できてよかったです。
もう少しいろいろ

交渉する為には実力が…と思う人は多いようです。でも考えてみてください、貴方のした仕事は誰にでも出来る作業ですか?

アニメーターになりたくて、本当になりたくて入った新人が動画の線が引けずドロップアウトしていったそのハードルを越え、動画から原画になって動画時代の経験半分以上リセットして覚えなおさなくてはいけないハードルも越えてきた人が実力のない人でしょうか?

どうか自分を褒めてあげてください、10年アニメーションに従事してきた自分を。
そしてご褒美をあげてください、制作に対して気まずかったり恥ずかしかったりはかわいい自分のために我慢してあげてください。

今業界はバブル的に作品数が増えていいます、もうすぐはじけてしまうかもしれませんがそうなった後にも仕事が続いて依頼が来るなら貴方の実力が本物である証明です。
その時こそ交渉してみてください。

んで、最後が書きかけのようなんですが…(笑)

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