« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »

2008年4月

アニメーションの専門学校、大学について その5 コメントにお答えします。

 

-PART2-

皆さんコメントありがとうございます。

HIT数は減りましたがコメントが増えたのは嬉しいです。ただ、お答えするタイミングを計っているので後回しになってしまった方々本当に申し訳ありません。

気長に見守ってください。

**************************

とり平さんからコメントをいただきました

はじめまして。
多摩美絵画科卒のJAniCA会員です。
確かに美大の授業料って高いですね…でも、広い敷地にあれだけ設備が整ってたら、仕方ないのかな~とも思うんです。
だって、石膏デッサン室には、ボルゲーゼのマルス像とサモトラケのニケ像(全身・実物大)があるんですよ…!
あれを見たときは感動しました。

「絶対アニメーターになる」と決意している人には美大はあんまり必要ないかもしれませんが、「ただ絵を描くのが三度のメシより好きだー!」という方には美大がおすすめです。

美大は職業訓練所ではないです。
探究したり切磋琢磨したり足掻いたりするところです。
ハタから見たら、無駄な事やってるみたいにしか見えないんだろうなぁ…

 

多摩美は良い学校だと聞きます、とり平さんのコメントからもその感じが伝わってきますね。
多摩美、ムサビ、そして芸大は歴史があり定評があります。その分倍率が高く、芸大などは日本の大学屈指の倍率です。(確か東大より高い)
この三校が「アニメーション科」を備えた時、日本のアニメーションが社会的地位を確立したと言えるでしょう。

>「ただ絵を描くのが三度のメシより好きだー!」という方には美大がおすすめです。

とても端的で分かりやすいですね、学生のうちははっきりした進路を決めず在学中に模索するのも一つの手です。
その選択肢の中にアニメーションが目立つ位置にいて欲しいものです。

>美大は職業訓練所ではないです。

そうだとは思います、ただ「アニメーション科」を設けている美大はどうでしょう。
職業訓練所ではないにしても「アニメーション科」を卒業した学生は「アニメーションにとても詳しい人」でなければならないはずです。
簡単にいえば「アニメーター、アニメ関係者養成」と「アニメ博士or評論家養成」を担っているのではないかと、出来の悪い生徒やドロップアウトがいても仕方ないとは思いますが(笑)

**************************

beeさんからコメントをいただきました

はじめまして。

アニメーターになるときに、卒業した学校は関係ないと思いますよ。実力があるかないかが大切じゃないですかね。工業大学でも、プライベートでCGやアニメーションを習得することは可能。モチベーションの問題ですよね。

色々質問とその答えが重なって結論がぼやけてしまいましたので、ここでいったん「結論」を超簡単に「まとめ」ます。

  • 「どうすればアニメーターになれるのか」 → 求人をHP上(学生なら学校の求人広告)で調べ各社、各スタジオと手紙、メール、電話等で連絡を取り相談してみる。もしくはアニメーター個人に相談(←個人とアポイントをとるのは困難ではありますが自分や先輩がそうでした)
  • 「アニメーターになるのには学校へ行くべきか」 → 行っても行かなくても良い。
  • 「アニメーターになるには何が必要か」 → 結局最終結論はアニメが好きという気持ち。
  • 「何歳から始めればいいのか」 → 何歳でも良い。

確かに「実力が全て」ではありますが(笑)その「実力」って具体的に何?と言う質問が私のブログに寄せられたコメントで、それに対して答えを一生懸命書いていますので出来れば読み解いてください。

**************************

5回にわたってお贈りした「アニメーションの専門学校、大学について」もここでいったん終了します。

又何か書きたくなったら「その6」として復活させます。

次回ですが、一応私の中では「誤解が多いような気がします。」で募った「2.搾取の構造について。」を書こうと思っていましたが未だ情報収集中であるのと他のことについて書きたいことが出来たのでどうするか思案中です。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますがこのブログ「毎週水曜日更新」となっています。(更新時間はまちまちですがw)

これからもそうするつもりですが、何せ無頼なアニメーターのすることなので定期的な事には期待せず・・・でも書く内容には御期待くださいsign01

| | コメント (12) | トラックバック (0)
|

アニメーションの専門学校、大学について その4 コメントにお答えします。

 

-PART1-

皆様コメントありがとうございます、今回は総括を含めたコメント返し形式で進めたいと思います。

**************************

riywoさんからコメントをいただきました

いつも拝見させて頂いております。
私は学生で、コンテンツプロデュースについて学んでいます。

JAniCAの加入者数がその程度しかないというのは
実に残念です。もっと浸透するといいなぁと思います。

アンケートですがぜひ1番を読んでみたいです。
なかなか学校の話を聞く機会がないのでぜひ^^

三回にわたって「学校について」を語らせて頂きましたが16〜22歳向けに限定された感があり他の年代からの支持が得られてないようです(笑)HIT数が減少してしまいました。

まさかと思いますが大学、専門学校経営関係者から「あのブログは嘘ばっかりだから読むな!」とか釘を刺されていたりして(^_^;)

もしそんな事が起こっているとしたらこのブログはジャーナリズムとして成功ですね(笑)

**************************

コウさんからコメントをいただきました

初めまして
以前からこのブログを拝見させていただいていたコウという者です
私は今年高3なのですが、将来アニメ関係の仕事に携わりたいと考えていて、色々な専門学校や大学について調べています
専門はそんなにためにならないとはよく聞くのですが、美大卒の人には好印象な人が多いなんて初めて知りました

専門に行くつもりだったのですが、もう一度よく考えなおしてみます
ありがとうございました

ぶっちゃけ好印象だったのは多摩美、ムサビの卒業生で、この二校は普通に倍率が高い(笑)

受験に限ったことではないのですが狭き門を超えてくるものはそれなりに試練に耐え人間として成長した者であるから好印象なんだと思います。

聞いた事もない美大出身の新人は非常に微妙(←なんだそれw)ですよ。

**************************

らくがきさんからコメントをいただきました

初めまして。以前からこちらを拝見させて頂いていた者です。今回専門や大学のことをお書きになっているのを見てたので、思い切って質問させてください。私は今年で高校三年生になり、進路を決めなくてはいけません。専門や美術系の大学は就職も無いし、お金が無駄にかかるから駄目だと両親に言われています。そのため情報系の大学に通おうかと考えているのですが、イラスト関係の学校を出ていなかったり、高卒であった場合でもアニメーターにはなれるのでしょうか。また、大学に通っている人でも出来るような、アニメーター関係のアルバイトってありますか?質問ばかりで申し訳ありません。
長文失礼しました。

アニメーターになるのに決まった手順なんてありません。

大学行こうが行くまいがちょっとの画才と好奇心、そして負けん気があれば誰でもなれると思います。

以前演技に対する興味があるといいと書きましたがそれは「後から」ついてくるもので構わないと思います。

>大学に通っている人でも出来るような、アニメーター関係のアルバイトってありますか?

制作進行はよく在学中の子がいるようですが、アニメーター志望の場合でも作画スタジオに見学に行ってそこの人たちと仲良くなって、暇があれば通うようになり「動画描いてみる?」とか言われてそのままプロになった人もいます。

**************************

とり平さんbeeさんのコメントには次回お答えします。

その他の方々はコメントの内容に沿ったテーマのブログを書く際にお答えさせていただきます。

その5に続く。

| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

アニメーションの専門学校、大学について     その3

有名な講師がいればそこは良い学校なのでしょうか?

答えは「NO」です。

有名人=非凡な成功者ですからその人達の言う通りできれば成功するのでしょう。

がしかし何せ「非凡」なわけで(笑)

私が思うアニメーターの良いところはそこそこの画力で良いというところです。先日もJAniCAでパース講座が行われ芦田代表も言っていましたが「パースを覚えればとたんに画力がアップする、そしてパースは誰にでも会得できる。なぜならパースは数学だから。」

この言葉の意味合いとして言えるのは「アニメーターを職業にする際、センスや経験は二の次、数学的なことを覚えればそこそこやっていける」と言う事と私は解釈しています。

ですからパースを教えない学校は一番の導入部分を割愛していることになり、可能性を狭くしていると言わざる終えないでしょう。

就職率を宣伝している学校もありますが就職するだけなら誰でも出来る業界なのであてになりません。

自己防衛策としては実績がある学校を選ぶというのが一般的には定石なのでしょうが実は余りオススメできるやり方ではありません。

何故なら「本当に」上手い人、「本当に」才能のある人はどこへ入学しても開花するものです。

そして学校によってその開花の可能性を潰された「ほどほどに」才能がある人がいたとしても世に出ませんから、人知れず消えて行ってしまいます。

可能かどうなのかはわからないですが「授業を見学させてくれる学校」があればそこは良い、と言うか怪しい部分を発見しやすいでしょう。

もし怪しい講師を発見したらここのサイトにある専門用語の意味が答られるか質問をしてみましょう。

すらすら答られる講師ならまず安心、つっかえるようだと怪しい(笑)

何故ならここに掲載されている用語は聞かれて答えるのも馬鹿馬鹿しいぐらいに「答られて当然」の事ばかりだからです。

そして「なんでふくだはこんな時期にこんなブログを書くんだ!もう学校を決めてしまったじゃないか!」という方もいるでしょう、絶望するのはまだはやいです、下からの突き上げというか先程の質問に答えられない講師がいるような学校に入ってしまったら上層部に掛け合って改善をもとめるなり名指しで講師として優秀なアニメーターを講師として招くように学校側に働きかけたりするのがよいでしょう。そこのガイドライン作りはJAniCAの課題だとは思います。

パースの授業がカリキュラムに含まれていなかったら含めてもらえるように働きかけたりやり方は色々あるはずです。座して死を待つのは愚の骨頂、というのは大げさですが諦めは愚か者の結論ということわざもあります。

その4に続く。

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

アニメーションの専門学校、大学について     その2

最近アニメーション科を設ける専門学校、大学が増えています。

少子化対策なのだと聞きます。

何がどう 少子化対策かというと、学校側としては生徒数が減ると存亡の危機ですが 少子化なのですから不可抗力です、しかしアニメーション科だけは統計的に見ても生徒数が「減っていない」そうなのです。

これは実質「増加している」に等しいわけです。

さらに大学などは新しい学部を新設すると国から補助金がドーンと出て新校舎が出来ると言う話、そして生徒一人受け入れるにつきまた補助金が出る・・・

金儲け主義?と疑われても仕方が無いと思います。

専門学校は学費が高くても2年ですから高が知れていますが四年制大学、特に美大の学費は聞いて驚きを隠せませんでした。

どんなに悪徳な制作会社でもピンはねであったり未払いはあれど、社員から年間何百万円をむしりとったりしません。

高ければそれなりの質の良い教育でなければならないはず、アニメーションは我を貫く芸術的なショートフィルムから器用に何でもこなす雑多なTVシリーズまで幅があります。

先ずはどちらでも通用するアニメーションの基礎を教え、その後芸術方面か商業方面か生徒に選んでもらい教育。商業アニメを選んだ生徒には現場で「即」通用する事を教えるべきと私は思います。

現時点でそこまでやっている大学があるのかは疑問です。

現時点ということで言えば新人のギャラも未だ超安価のまま、大金をかけて薄給に身を投じるとは誰の目から見ても非合理的です。

では現場の講師は現状をどうとらえているのでしょう、先日現役で活躍中のアニメーター・演出で学校の講師をやっておられる方々から直接お話を聞く機会がありましたが学校の経営方針については伺えませんでした。

しかし、実に誠実に実直に教育されているのが分かりました。

講師のギャラも大して高値でない事も(笑)

ただ、現場アニメーターと専門学校の講師では教育方針が違うらしく水と油状態の所もあるようです。 私の専門学校時代の話しですが菊池先生という方がいらして、他の講師よりかなり厳しく生徒の間でも「厳しすぎるよね」と評判になるぐらいでした。

「現場はこんな物じゃない」といった感じの発言が多かったと思います。 そして実際アニメーターになってその意味が分かりました、というより菊池先生はまだまだ優しい方だったのだと言う事がよく分かりました(笑) しかし笑い事ではありません。

アニメーションの専門学校や大学がただのアニメ好きの集まりであってはならないはずです。

後輩の飯飼一幸から聞いたことがあるのですが、酷い専門学校では去年まで生徒でいて就職先が決まらない者にはその専門学校の講師にならないかと勧める学校があるというのです。実際そのまま講師になった生徒がいるという話しを聞きました。

その講師が誠実に実直であったとしても、アニメーションは経験と知識ですから講師としての力量に問題があるのは否めません。

今は飯飼が学生だった頃と違い「インターネット」があるのでそういう情報はいち早く流れ淘汰の傾向にあるでしょう、ですから皆さん専門学校、大学選びは慎重に慎重を重ねる事をお勧めします。

自己防衛、そして自己責任、この言葉は最近議論した案件でも物議をかもし出しましたが私やJAniCAは警察署でもお役所でもないのですからそれら不良学校を取り締まったり勧告したり出来ないわけです、ですから自己防衛を推奨しそのやり方を提案します。

まずは学校選びを慎重にするということですがその選び方をどのようにすれば間違わないかは、次回をお楽しみに。

その3に続く。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

アニメーションの専門学校、大学について    その1

前々回書き溜めたものをどの順でアップするかご要望をコメントにてお受けしましたが、3番以外全てに一票とばらけてしまいました。

待っていてもこれ以上コメント付きそうも無いので1から順番に書こうと思います。

**************************

専門学校、大学の現状について語りたいと思います。

かなり辛辣な内容になりますが専門学校、大学の経営者、講師の皆様、事実誤認である等反論ご意見がありましたらコメントを賜りたいです。

何卒よろしくお願いいたします。

まずよくある質問で「アニメーターになるには専門学校や大学には行った方がいいのか」というものがあります。

私の意見としてはアニメーション関係に知識もコネも無くその上金銭的余裕がある方のみお勧めします。

統計をとった訳ではないので断言出来ませんがおそらく専門学校出身アニメーターの半数近くの人が上記の質問に対して「行かなくても問題ない」と言うでしょう。

何故なら現場で必要な知識が半分も得れない所が多いからです。

大学の場合は一般科目や一般教養も教えてもらえるので潰しがききますがアニメーション科の歴史が浅いので実力の程が今ひとつ見えません。

ただアニメーション科ではない美大卒のアニメーターは比較的好印象をもたれている感があります。

絵描きの一般論としてデッサンやクロッキーをするのは共通で必須とされているようですがパースや動画理論に関しては就学期間二年、四年にかかわらず、「やらないところもある」らしいのです。

実際私も専門学校に通いましたが動画理論までは教えてもらった記憶が無いです。

贔屓目に見て専門学校で二年しかなかったからともいえますが大学であれば四年あるわけで動画理論に加えて本番動画実践までやっても時間が余りそうと素人考えをめぐらせてしまいます。

私が通っていた専門学校は千代田工科芸術専門学校という学校でした、「でした」と過去形なのは悪徳経営者に乗っとられ休校(実質廃校)になってしまったからです。

無くなってしまっているのでベタ褒めしますが(笑)良い専門学校でした。

どの辺が良いかといえばアニメーションに特化した専門学校ではなく「建築科」や「デザイン科」もありパースや色彩学もそちらの専門講師から学べたと言う事、そしアニメーション全般について学べた事と言う事。

それはどういう事かと問われればアニメーション科であって「アニメーター科」や「制作科」と細分化されていなかったという事。

アニメーター志望で入って来た生徒にも絵が描けそうもないと判断された者にはアニメーションの他のパートに就職を奨めていました、それは当たり前の事なのですが他の専門学校に見られるような「アニメーション専門学校・キャラクターデザイン科」などに入学したら、出資者である親は「キャラクターデザイナー」にならなければ納得がいかないでしょう。

「そんなに甘くは考えてはいない」と認識があってなら自己責任という事で良いのかも知れませんが、そういったお金が向上心や才能を持ちつつも貧困に喘いだ若者達に行き渡れば…なんて出来もしない事を夢見ていたりもします。

その2へ続く

| | コメント (3) | トラックバック (1)
|

« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »