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アニメーションの専門学校、大学について     その2

最近アニメーション科を設ける専門学校、大学が増えています。

少子化対策なのだと聞きます。

何がどう 少子化対策かというと、学校側としては生徒数が減ると存亡の危機ですが 少子化なのですから不可抗力です、しかしアニメーション科だけは統計的に見ても生徒数が「減っていない」そうなのです。

これは実質「増加している」に等しいわけです。

さらに大学などは新しい学部を新設すると国から補助金がドーンと出て新校舎が出来ると言う話、そして生徒一人受け入れるにつきまた補助金が出る・・・

金儲け主義?と疑われても仕方が無いと思います。

専門学校は学費が高くても2年ですから高が知れていますが四年制大学、特に美大の学費は聞いて驚きを隠せませんでした。

どんなに悪徳な制作会社でもピンはねであったり未払いはあれど、社員から年間何百万円をむしりとったりしません。

高ければそれなりの質の良い教育でなければならないはず、アニメーションは我を貫く芸術的なショートフィルムから器用に何でもこなす雑多なTVシリーズまで幅があります。

先ずはどちらでも通用するアニメーションの基礎を教え、その後芸術方面か商業方面か生徒に選んでもらい教育。商業アニメを選んだ生徒には現場で「即」通用する事を教えるべきと私は思います。

現時点でそこまでやっている大学があるのかは疑問です。

現時点ということで言えば新人のギャラも未だ超安価のまま、大金をかけて薄給に身を投じるとは誰の目から見ても非合理的です。

では現場の講師は現状をどうとらえているのでしょう、先日現役で活躍中のアニメーター・演出で学校の講師をやっておられる方々から直接お話を聞く機会がありましたが学校の経営方針については伺えませんでした。

しかし、実に誠実に実直に教育されているのが分かりました。

講師のギャラも大して高値でない事も(笑)

ただ、現場アニメーターと専門学校の講師では教育方針が違うらしく水と油状態の所もあるようです。 私の専門学校時代の話しですが菊池先生という方がいらして、他の講師よりかなり厳しく生徒の間でも「厳しすぎるよね」と評判になるぐらいでした。

「現場はこんな物じゃない」といった感じの発言が多かったと思います。 そして実際アニメーターになってその意味が分かりました、というより菊池先生はまだまだ優しい方だったのだと言う事がよく分かりました(笑) しかし笑い事ではありません。

アニメーションの専門学校や大学がただのアニメ好きの集まりであってはならないはずです。

後輩の飯飼一幸から聞いたことがあるのですが、酷い専門学校では去年まで生徒でいて就職先が決まらない者にはその専門学校の講師にならないかと勧める学校があるというのです。実際そのまま講師になった生徒がいるという話しを聞きました。

その講師が誠実に実直であったとしても、アニメーションは経験と知識ですから講師としての力量に問題があるのは否めません。

今は飯飼が学生だった頃と違い「インターネット」があるのでそういう情報はいち早く流れ淘汰の傾向にあるでしょう、ですから皆さん専門学校、大学選びは慎重に慎重を重ねる事をお勧めします。

自己防衛、そして自己責任、この言葉は最近議論した案件でも物議をかもし出しましたが私やJAniCAは警察署でもお役所でもないのですからそれら不良学校を取り締まったり勧告したり出来ないわけです、ですから自己防衛を推奨しそのやり方を提案します。

まずは学校選びを慎重にするということですがその選び方をどのようにすれば間違わないかは、次回をお楽しみに。

その3に続く。

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コメント

はじめまして。
多摩美絵画科卒のJAniCA会員です。
確かに美大の授業料って高いですね…でも、広い敷地にあれだけ設備が整ってたら、仕方ないのかな~とも思うんです。
だって、石膏デッサン室には、ボルゲーゼのマルス像とサモトラケのニケ像(全身・実物大)があるんですよ…!
あれを見たときは感動しました。

「絶対アニメーターになる」と決意している人には美大はあんまり必要ないかもしれませんが、「ただ絵を描くのが三度のメシより好きだー!」という方には美大がおすすめです。

美大は職業訓練所ではないです。
探究したり切磋琢磨したり足掻いたりするところです。
ハタから見たら、無駄な事やってるみたいにしか見えないんだろうなぁ…

投稿: とり平 | 2008年4月14日 (月) 05時06分

初めて書き込みさせていただきます。
コメントをつけた記事とは直接関係ありませんが、
どこに書いていいのかわからなかったので一番新しい記事に書き込みさせていただきました。
今年の春から制作進行として働き始めたド素人です。

以前に同じ書き込みがあったら申し訳ありません。
最近感じていることを書かせていただきます。

売れっ子のアニメーターさんは億単位の年収を得てもいいはずと思うのですが、
アニメーターさんを役者と同じように演技を作る人ととらえたとき、
一視聴者、消費者という視点から見ると、
エンドテロップに載っているアニメーターさんが何(どの部分)をやっているのかがわからないというのは問題ではと最近思うようになりました。
見たアニメの中で印象に残る映像があったとしても、
テロップには原画としか書かれておらず、
その部分を誰が作ったのかわからないのでは、
ファンとしてもアニメーターを評価することがしづらいと思うのです。

もちろん、作画マニアな人は誰が描いたかまで調べることもあると思いますが、
軽い気持ちで、娯楽としてアニメを見る人はそこまでしませんし。

もっと分かりやすく誰がどこをやっているのかが分かるようになり、
役者さんや声優さんのように個々のアニメーターにファンがつくようになれば、
お金を出す側に対してアニメーター側がイニシアチブを握る可能性もあるのではないかと思うのですが、
どう思われますか?


もちろん、描くのはキャラクターだけではないですし、
得手不得手を考慮されて仕事を振られているということも分かってはいますが、
どうしてもアニメーターを演者ととらえるとこのことについて考えてしまい、
実際に仕事をされている方に聞いてみたくなってしまいました。

長文で申し訳ありません。

投稿: marumairu | 2008年4月15日 (火) 04時06分

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